
Apex 4B, 6B
EV分離SECカラム
サイズ排除クロマトグラフィーカラム
・再現性のある回収 <5% CV
・サンプル量0.5〜1.0mL
・培養上清液、血漿、血清、尿、髄液で検証済み

Apex SECの原理
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC:Size Exclusion Chromatography)は、生体液からの細胞外小胞(EV)およびエクソソームの分離に広く用いられる手法です。SECは簡便で再現性が高く、機能性を保持した精製EVを高収率で得ることができます。


Apex 4Bカラムを用いて血漿から単離したEVのネガティブ染色像
Apex SECの原理
Apexカラムの特長
Apex 4B:血漿中の純度と収量のバランスが最適化されており、
標的アッセイ (免疫アッセイ、イメージング、
ウェスタンブロット、プルダウン) に最適です。
Apex 6B:EV 回収を最大限に高めるように最適化されており、
無血清細胞培養培地、脳脊髄液、尿などの含有量の
少ないサンプルに最適です。
自動化 : Ascent EV自動分離システム(最大8カラム)と一緒に
使用することで再現性とスループットを向上させます。
SECカラム比較
サンプルに応じてカラムを選択
Apex 6B:最大限のEV回収に最適(細胞培養上清向け)
Apex 4B:高純度と狭雑タンパク質除去に最適(生体液向け)
カラムタイプ | 純度 | 収率 | ポアサイズ |
|---|---|---|---|
Apex 6B | 1 | 1 | 20 nm |
Apex 4B | 5 | 0.8 | 35 nm |
他社製品 | 5 | 0.3 | 70 nm |
規定法:
・収量=フラクション1〜3のEV。ApeX 6Bを1とした場合
・純度=収量/HSA。Apex 6を1とした場合

血漿(plasma, 0.5mL)のEVプロファイル
ポアサイズ 70 nm、35 nm、20 nm のSECカラムで抽出後に
Atlas ELISA を使用して測定。 0.5 mL 血漿の EV プロファイル。

再利用
繰返し利用時にもパフォーマンスを維持
Apex SECカラムは洗浄をおこなうことで、最大5回まで繰返し利用することができます。再使用後も精製性能と滴下速度を維持します。
精製サンプル:
カラムは、ヒト血漿サンプル0.5 mLを流し込み、EV画分を示す1~3フラクションを使用しました。
洗浄方法:
カラムはサンプル精製後に4 mLのNaOHで洗浄し、その後、17 mLの1X PBSでリンスします。
評価方法:
EVとHSAはAtlas ELISAを用いて定量評価しました
Apex 4Bと6B比較
同一サンプルを使用して比較
EVの組成とサイズの比較。超解像イメージング(ONI)とNTAおよびTEMによるサイズ比較により、Apex 4Bと6Bはテトラスパニン組成とサイズが同じEVを精製できます。
細胞培養上清サンプル
ONI

血漿サンプル
ONI


NTA/TEM
NTA/TEM

Spec
技術情報
Apex サイズ排除カラム (SEC) は、血漿、血清、尿、細胞培養培地、 脳脊髄液 (CSF) などの生体液から
細胞外小胞 (EV) を精製します。
Atlas ELISA EV およびHSA(ヒト血清アルブミン)ELISA キットを使用すると、フラクション中の EV 収量と純度を最適化できます。
SEC | 35 nmまたは20 nm |
|---|---|
カラムボリューム | 8.75 mL |
サンプル量 | 0.5~1.0mL |
サンプルの種類 | 血漿、血清、尿、髄液、細胞培養培地 |
再現性(CV) | 5% |